
【保安検査員が伝授!】アラフィフからの旅もスムーズに!国内線保安検査を楽々クリアする7つの秘訣
「久しぶりに空港に来たら、なんだか検査が厳しくなってる…?」
コロナ禍を経て、久しぶりに飛行機に乗る方の中には、空港の保安検査場で戸惑う方もいらっしゃるかもしれませんね。
以前と少し変わった検査方法に、「大丈夫かな?」と緊張してしまうこともあるでしょう。
せっかくの旅行や出張、あるいは大切な方との再会。
空港での手続きでつまずきたくないですよね?
そこで今回は、アラフィフWebライターであり、実は時々空港保安検査員でもある私が、皆さんに気持ちよく空港を利用していただくための秘訣を、たっぷりご紹介します。
私たち保安検査員も、スムーズに進むと本当に嬉しいんです!
ご協力をお願いいたします。
これが基本!スムーズな保安検査のための「事前準備」
空港に着いてから慌てないためにも、出発前の準備はとっても大切です。
1. 事前チェックインで時間を短縮!
出発前に航空会社のウェブサイトやアプリでチェックインを済ませておきましょう。
これにより、空港での手続きがぐっとスムーズになります。
特にピーク時は、このひと手間で大きな差が出ますよ。
2. 機内持ち込み手荷物のサイズ・重さを確認!
乗り物の中に持ち込む手荷物には、航空会社ごとに厳しい規定があります。
- 各航空会社のウェブサイトで事前に確認! 「いつも大丈夫だから」と油断していると、思わぬところで引っかかってしまうことも。
- 航空会社によって微妙にサイズや重量が違うことがあるので、事前に確認しておくと安心です。
空港到着から保安検査まで:焦らずスマートに!
いざ空港へ!ここからは時間と行動がカギになります。
3. 「早めの到着」で心にゆとりを
「〇時には着けば大丈夫!」と思っていても、予期せぬ混雑や遅延はつきもの。
特にGWやお盆、年末年始などの繁忙期や、羽田・成田といった大都市の空港では、保安検査の行列が想像以上に長くなることがあります。
- 公共交通機関の利用がおすすめ! 電車の遅延も考慮しつつ、時間に余裕を持って行動しましょう。
4. 身分証明書はすぐに提示できるように!
チェックインカウンターや搭乗手続きで身分証明書(運転免許証やマイナンバーカードなど)の提示を求められることがあります。
スムーズな手続きのために、出発前にすぐに取り出せる場所に準備しておきましょう。
5. 液体の取り扱いは要注意!飲みかけはNG?
国内線でも、液体物の持ち込みには制限があります(国際線ほど厳しくはありませんが)。
- 規定の容量と透明な袋に! 1容器あたり500ml以下など、制限がある場合がありますので注意しましょう。
- 飲みかけの液体は避けて! スタバのコーヒーなど、飲みかけのドリンクを持って保安検査場に入ると、機械にかかってしまう可能性があり、周りの多くのお客様にもご迷惑をおかけしてしまうことがあります。
- 検査前には飲み切るか、捨てるようにしましょう。
- 詳細は国土交通省のウェブサイトで確認を。
保安検査場でスムーズに通過する「プロのコツ」
いよいよ保安検査場!ここでモタつかないための、とっておきの裏ワザ(?)をご紹介します。
6. 身につけている金属製品は、すべて取り外す!
保安検査場では、金属製のものが門型金属探知機に反応してしまいます。
検査場を強化している場合は、特に何も身に着けていなくても、ブザーが鳴る場合もあるのです。
- 早めに取り外し、カバンへ収納! 携帯電話、ベルト、腕時計、財布、鍵などは、あらかじめカバンの中に入れておきましょう。
- 男性のお客様はズボンのポケットにお財布を入れてるかたが多いので、あらかじめ貴重品はカバンにしまうなど、ご協力願います。
- 特に、ベルトのバックル部分が大きかったり、金属部分が多かったりすると、反応しやすいので要注意です。
- 冬は特に注意!: コートやジャケット、ブーツなども検査対象となることが多いです。これらもスムーズに脱ぎ着できるよう準備しておくと良いでしょう。
「え、携帯も金属なの?」はい、もちろん金属です!
以下の動画も参考にしてみてくださいね。
7. 手荷物はスマートにスクリーニング!
X線で荷物の中身がスキャンされます。
荷物をレントゲンに通すようなイメージですね。
ほんの数秒で、手荷物の中に刃物など、危険なものが入っていないか?
見極めなければいけません。
隣の席に座っている人が、刃物を持っていたら?
考えたこと、ありませんか?
飛行機の中、高度何千メートル?逃げられませんよね?
- 鉛のカーテンにご注意を! X線の入口には鉛のカーテンが付いていますが、これが意外と荷物を倒してしまいがちなのです。
- 中には鉛のカーテンが6枚ついているとか?
- ですから、あらかじめキャリーケースなどは横向きに倒してトレイの中に入れてください!単体でお願いします。
- スマートレーン以外の検査所では、電子機器や液体は別々に!
- ノートパソコンやタブレットなどの電子機器、そして液体類は、基本的にはカバンから取り出して、別々のトレイに置いて検査を受けましょう。
- こうすることで、スクリーニングがより迅速に進みます。
- 【朗報!】スマートレーンも続々導入中! 羽田空港、福岡空港、伊丹空港などでは、電子機器や液体を取り出さなくても良い**「スマートレーン」**が導入されています。案内表示をよく見て、活用しましょう!
8. 検査員の指示に「落ち着いて従う」ことが最重要!
保安検査場では、セキュリティスタッフ(私たちのような検査員!)の指示に従うことが
何よりも重要です。
- 焦らず、冷静に! 慌てて動くと、かえって手続きが混乱する可能性があります。
- 冷静に落ち着いて、検査員の指示に耳を傾け、それに従って行動しましょう。
- 指示に従わないと罰則も! 航空法の改正により、2022年3月10日からは、保安検査の受検が義務化されています。もし、保安検査を受けずに保安検査場より先に立ち入った場合、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性があります。
- これは本当に大切なことなので、ぜひ覚えておいてくださいね。
そして、なぜ落ち着いて行動するのが大切かというと…挙動不審だと、お巡りさんに声掛けされてしまうこともあるからです!
まとめ:空の旅は、みんなの協力で成り立っている!
「手荷物って、いつからこんなに厳しくなったんだろう?」
「キャリーケースを棚に上げるの、CAさんにお願いしてばかりで申し訳ないな…」
実は、飛行機は、たくさんの方々の協力のもとで動いています。
清掃員が大急ぎで機内を整え、燃料補給が行われ、パイロットが点検し、CAさんやグランドスタッフが連携を取り…国内線では約30分という短い時間で、次のフライト準備が進められています。
お急ぎでも、そうでなくても、皆さんのちょっとしたご協力が、空の安全とスムーズな運航に繋がります。
次回のフライトでは、ぜひこれらのポイントを思い出してみてくださいね。
アラフィフWebライター、時々空港保安検査員からのお願いでした!